コラム/事例集
スーパーで催事を開催するメリットとは?出店の流れも解説
スーパーマーケットや百貨店、ショッピングセンターなど、様々な場所で催事が開かれています。実店舗とは違う客層にアプローチできるため、有効な販促方法の1つだと言えるでしょう。しかし、どのように出店先を選べばいいのか、出店までどのような手順を踏めば良いのか、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、出店先ごとの特徴やメリット、出店までの流れなどを詳しく解説していきます。
目次
催事出店のメリット催事出店のメリット
そもそも、催事出店にはどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを3つ紹介します。認知度の向上
1つ目は認知度の向上です。実店舗のみの営業となると、その地域に住む方にしか認知されません。一方で催事に出店すると、他の地域のお客様や、いつもとは異なる客層の方にもアプローチできます。 認知度の向上にはHPやSNSも利用できますが、対面で実物を見せてアピールすることは更に大きな効果を生むと考えられます。売上アップ
2つ目は売上アップです。 催事として出店すると、当然ですが期間限定の店舗になります。その「期間限定」という言葉は購買意欲を促進するため、通常通り販売するよりも売上が向上することが期待できます。情報交換の場としても活用できる
3つ目は情報交換の場として活用できることです。同じスペースに複数の催事出店者がいる場合、出店期間を通して情報交換をしたり人脈を広げたりすることができるでしょう。コラボ商品の企画や新規出店の話が進むこともあるかもしれません。 また、人気のある催事スペースは出店する側の競争率が高いこともあります。その際にバイヤーや担当者との人脈を広げておくと、今後良い機会を作り出せる可能性があります。出店先別|特徴とメリット
次に、催事を出店する場所の特徴やメリットをそれぞれ解説します。スーパーマーケット
スーパーの主なターゲットは主婦を中心としたファミリー層であり、子供向け・主婦向けのイベントが多く開催されています。日常的に様々な人が利用する店舗であり、認知度の向上や商品実物を用いたアピールに期待できます。 スーパーには全国展開する大型スーパーもありますし、地域密着型の系列もあります。前者はイオンが代表的でしょう。後者の例としては、関西圏には関西スーパーや阪急オアシスがあります。自社のターゲットやサービスに合わせて、出店先を柔軟に選べることも魅力的です。百貨店・デパート
百貨店・デパートは、立地の良さと客単価の高さが特徴です。知名度やブランド力もあるため、自社のブランドイメージを上げることもできるでしょう。什器などを百貨店側で用意してもらえることも多く、初期コストを抑えることも可能です。 ただし、百貨店側のコンセプトや客層に沿わない場合は、出店することが難しいこともあるため、注意が必要です。ショッピングセンター
ショッピングセンターは、ファミリー層を中心とした幅広い客層が来店することが大きな特徴でしょう。客数も多いことは魅力的です。 一方で、什器やレジなどを出店側で手配する必要があるため、初期コストが高くなるデメリットもあります。駅構内
駅ナカにも催事出店をするスペースがあります。ここは通勤や通学で通る人が主なターゲットとなりますが、天候などで客数が大きく変動しないことが魅力です。曜日やシーズンで客層・客数の予想がしやすいため、販売計画も立てやすいでしょう。イベント
同じ業界の店を集めたフェアやフェスティバル等が、全国各地で定期的に開催されています。例えば「パンフェスティバル」の場合、パン好きの人が多く来場するため、イベント以外の出店場所よりも売上の向上が見込めます。また、異業種のイベントに出店すると、通常とは違った客層にアプローチできるでしょう。催事出店の流れ
催事を出店するまでの流れは、大きくわけて4つのステップがあります。①出店先の調査
まず、催事出店をどの商業施設で行うか、リサーチをします。 上で説明したような各出店先の特徴を整理し、催事出店の目的やターゲットに合った場所を選びましょう。具体的な店舗名でネット検索し、先行事例を見るのも参考になるかもしれません。出店条件や審査基準なども併せて確認しておきましょう。②申し込み
出店先が決まったら、運営会社や募集サイトへ問い合わせます。出店先によっては、申し込みページやフォームがあるので、そこから申し込みます。過去の運営実績などの資料の提出が必要な場合もあるため、事前に準備しておくと安心でしょう。③審査
申し込みが済むと、募集元での審査が行われます。売上見込みや、同時期に同業種の出店が無いかなどが審査項目として考えられます。百貨店等ではブランドイメージも考慮されるでしょう。 最低保証売上額が設定されている場合は、売上見込みが最低保証売上額を上回れるか審査するために、決算書等の提出が必要となることもあります。④契約
審査を通過すると、契約に移ります。出店日に向けて、什器やスタッフ等の手配も進めましょう。代行会社に依頼
以上が催事出店までの流れになりますが、今まで接点の無かった地域や店舗に出店したい場合は、自分で出店準備を全て行うのは難しいかもしれません。その際は代行会社に依頼することも1つの手段になります。 例えば株式会社アイフィールドでは、関西圏のスーパーやショッピングセンターなどの商業施設との強い繋がりがあり、出店先の選定からサポートすることが可能です。 希望の出店先に強みを持つ代行会社を探してみると、催事出店の実現可能性が高まるかもしれません。出店の際の注意点
ここからは、催事に出店する際に気を付けておきたいことを解説します。出店先のコンセプトとの一致
1つ目は催事出店先のコンセプトやイメージとの一致です。例えば、デパートやターゲットの明確なショッピングセンター等で、施設の描くイメージとは違う装飾や販売内容であると、出店先の不利益に繋がってしまいます。そのため、独自性が強すぎる企画内容や装飾を提案すると、NGを出されてしまう恐れがあります。 出店する側としても、コンセプトが全く違う場所に出店しても客層が合わずに売り上げが伸びない可能性が高いでしょう。時間帯別の客数・客層の把握
2つ目は時間帯別の客数や客層を予め把握しておくことです。これは人員配置に影響します。客数の少ない時間帯に多くの店員がいると店に入りにくいイメージを与えてしまいますし、客数が多い時間帯に店員が少ないと販売チャンスを逃してしまうかもしれません。 事前に時間帯ごとの客数を調査しておき、適切な人員配置を行いましょう。併せて客層も把握できると、効果的なタイムセールや在庫の補充を行えます。年間販促カレンダーに沿った催事開催
催事の出店には、季節のイベントも大きくかかわります。商機を取り逃さないよう、以下のスケジュールを参考に前もって出店計画を立てておきましょう。1~3月
だんだんと春に向かっていく時期であり、卒業シーズンでもあります。大事な人に渡せるギフトや、桜などの季節ものの需要が高まるでしょう。4~6月
入学・社会人デビュー・転勤など、新生活が始まる時期です。学校や会社で使うステーショナリーやデジタルデバイスを買い替えたり新たに買い揃えたりする人も多いでしょう。 5月に母の日、6月に父の日があることから、ギフトの需要も高くなる時期です。 後半は徐々に暖かくなり、日傘やサングラスなどの日焼け対策グッズが必要になっていきます。6月に入ると地域によっては梅雨入りするため、レイングッズの需要も高まります。7~9月
古くから「二八(ニッパチ)」と呼ばれるように、日本では2月と8月に売上が下がりやすいと言われています。サマーフェアなどで売上を狙いつつ、秋冬に向けた準備に時間をかけるのも有効でしょう。小売業ではセールが盛んになる時期です。 また、近年猛暑が続いていることから、夏バテ防止や節電に役立つ冷却グッズや食料品、電化製品などの需要も高まると考えられます。10~12月
10月はハロウィン、12月はクリスマスと大きなイベントが続きます。冬のボーナスや年末商戦も視野に入ってくる時期です。時期に合った店内装飾やラッピングの準備、キャンペーンの開催などが大きく効果を発揮するでしょう。入念な準備が必要です。2023年のトレンド
上で説明したような毎年恒例のイベントに加え、今年特有のトレンドも押さえておきましょう。まず、ここ数年大きな影響を与えている新型コロナウイルス関連です。マスクの着用が必須ではなくなり、旅行や大型イベントの規制緩和なども進んでいます。しかし状況がいつどのように変わるかは不透明であるので、常に情報収集を行い柔軟に対応できるよう心がけましょう。出店先の具体的な感染対策や基準なども、前もって確認しておくことが重要です。
また、新型コロナウイルスの水際対策の緩和や、急激な円安に伴って、インバウンド需要が復活すると考えられます。訪日外国人に対してもアプローチできると、さらに売上を伸ばすことができるでしょう。
他には、インボイス制度の開始があります。フリーランスや個人事業主として催事出店を考えている方は、直前に慌てることの無いよう今から準備を始めておきましょう。
加えて、近年のAI技術の進歩は今後も続くと予想されます。最近もChatGPTが大きな話題となっていますが、各社が競ってAIの開発を進めています。最新情報を収集するとともに、適切な態度で利用できるよう倫理面での配慮も必要となっていきます。