コラム/事例集

催事で売上を伸ばすためのディスプレイの作り方を解説!!

催事に出展すると、たくさんのお客様に作品を見ていただくことができます。しかし、たくさんの出展者がいる中で、どうやって自分たちの作品を目立たせ、購入していただけるのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、魅力的なディスプレイの作り方です。今回は、催事で売上を伸ばすためのディスプレイの作り方を解説します。あなたの作品を輝かせるためのコツを解説します。

 

催事におけるディスプレイの重要性

展示会に参加する際には、来場者は短い時間内で多数のブースを回ります。このような状況下では、自社のブースが他社と差別化されていることが重要です。そのため、ディスプレイの配置や見せ方を工夫し、自社の存在をアピールすることが必要になります。以下では、このような工夫が重要である理由と、それによって得られる効果について解説していきます。

なぜディスプレイは重要?

展示会やイベントに参加する出展者は、商品をアピールするために看板やポスターなどのディスプレイを設置します。しかし、多くの出展者が同じような方法を使っているため、自社ブースが目立たないことがあります。そのため、来場者の注目を引き、簡単に理解してもらうためには、効果的なディスプレイを工夫する必要があります。ただ商品を並べるだけでは、会社の意図が伝わらず来場者の興味を引くことはできません。ディスプレイによって、他社との差別化を図り、来場者の関心を引き付けることが大切です。

ディスプレイをこだわることの効果とは

展示会やイベントでは、商品をただ並べるだけでは、伝わる情報は限られます。そのため、ディスプレイのデザインや看板、ポスターなどを工夫し、商品の特徴やテーマを分かりやすく伝えることが大切です。こうした工夫により、来場者に以下のような効果が得られます。 ・商品の印象が強くなる ・ブースのテーマや雰囲気が伝わる ・商品の内容が分かりやすくなる 展示会やイベントに出展する際には、ディスプレイにも注力し、来場者に印象を残すことが重要です。

売り場ディスプレイのおさえるべき基本

商品の魅力を最大限に引き出すために、売り場ディスプレイの効果は非常に大きいです。しかし、ただ商品を並べているだけでは、顧客の目を引き付けることができず、売り上げにもつながりません。そこで、売り場ディスプレイを成功させるためには、何をおさえるべきか、以下のポイントを抑えましょう。

テーマの設定

売り場を作る際に大切なのは、まず「テーマ設定」です。来店する客層や、来店してほしいお客様のターゲット、季節やライフスタイル、イベントなどを調べ、明確なテーマを設定することで、商品の陳列量やディスプレイ、装飾、POPなどを統一することができます。このようにすることで、商品が見やすく、居心地の良い売り場を作ることができます。 一方、テーマが設定されていない売り場は、どれだけ手間やコストがかかっても、全体的に統一感がなく、単に商品が漠然と並んでいるだけで、お客様に何もメッセージが伝わりません。そのため、お客様から選ばれる可能性が低くなってしまいます。

くくりとグルーピング

商品陳列において、同じカテゴリー、関連性の高い商品、価格帯などをまとめて配置する手法を「くくり・グルーピング」と呼びます。この手法を活用することで、商品同士がまとまって見え、存在感が増し、お客様にとっても見やすく分かりやすい売り場作りができます。 くくりとグルーピングには2つの種類があります。

・垂直くくり 高さが限られた売り場において、商品を縦方向に並べてグルーピングする陳列方法を指します。この方法は主に平冷蔵ケースや冷凍ケースなどで使用されます。

・ブロックくくり 同じ商品を水平・垂直の方向に並べ、グルーピングする手法を指します。この手法により、商品同士の境目がはっきりするため、見やすく分かりやすい陳列になります。

フェイシング

「フェイス」とは、商品のパッケージの表面のことであり、「フェイシング」は、同じ商品を並べる際にフェイスを揃えて陳列する方法です。商品名や特徴など、伝えたい情報がデザインされているパッケージ部分がより見やすくなるように陳列することで、お客様は商品を選びやすくなります。 基本的には、売れ筋商品のフェイス数を多くし、売れ行きの鈍い商品のフェイス数を少なくすることが重要です。また、フェイス数を減らし隙間を広げ、商品を際立たせることで見やすく、選びやすく、手に取りやすい陳列をする方法もあります。

配色ルール

人間の心理に色が与える影響は非常に大きく、売り場の印象にも大きく影響します。配色に配慮された売り場は、テーマ設定や世界観が明確になり、お客様からの共感も得やすくなります。 色相環を意識することが配色には重要で、色数の多い売り場では、色相環に沿って薄い色から濃い色を並べるのが基本です。近い位置にある色と合わせると統一感が出て、対象の位置にある色と合わせると変化を演出できます。配色のルールを正しく理解し、ディスプレイに役立てることが重要です。

陳列量を調節する

商品の陳列方法によって、商品のイメージを変えることができます。商品を少なく陳列して、商品同士の距離を広げると、高級な印象を与えることができます。逆に、商品を多く陳列して、密集した配置にすると、賑やかで親しみやすい印象を与えることができます。 どのようなイメージを持たせたいかを明確にし、空間と商品の数を調整することで、売上を上げることができます。

売上のアップにつながるディスプレイ

商品の陳列は売上に大きく影響することがあり、場所を変えるだけで売上が倍増する例もあります。商品を見た回数と売上は比例するため、良い商品でも見つけてもらえなければ売れません。陳列には購買意欲を刺激する効果があり、衝動買いやまとめ買いを促すことができます。低コストで簡単に実践できる陳列方法があるので紹介していきます。

トライアングル陳列

トライアングル陳列とは、商品を三角形に陳列する基本的な陳列方法で、センターに背の高い商品を配置し、両サイドに背の低い商品を配置するか、同じ商品を三角形に積み上げることで、立体感を感じさせます。トライアングル陳列はエンドコーナーや限られたスペースでも可能で、ディスプレイの改善には費用がかかる場合もありますが、トライアングル陳列をするだけでも、商品がお客さまの目に留まりやすくなります。

シンメトリー陳列

シンメトリー陳列とは、商品を中心線を決めて左右対称に配置する陳列方法で、整った配置は好感を持たれやすく、落ち着いた印象を与えることができます。商品は完全に同じである必要はなく、サイズが大体同じで左右対称に配置されていれば同じ効果が得られます。また、シンメトリー陳列は実施後の効果が明らかで、時間やコストをかけずに商品の印象を変えることができます。

リピテーション陳列

リピテーション陳列は、同じ種類の商品を同じ間隔、向き、角度で繰り返し並べる陳列方法です。これによって、小さくて目立たない商品でも大きな面積で陳列し、お客様に視認しやすくすることができます。 商品の種類に関わらず、形、サイズ、色の組み合わせでバリエーションを出すこともできます。また、店舗の奥行きがある場合には、入口から奥に向かって陳列することで、お客様を奥に誘導する効果があります。リピテーション陳列は、即効性があり、効果が高い陳列方法です。

大量陳列

大量陳列は、同じ商品を大量に並べる陳列方法で、ボリューム陳列や単品大量陳列とも呼ばれます。商品を棚に詰め込んで埋め尽くすことで、目立ちやすく印象に残りやすくなります。おすすめ商品や売れ筋商品などのアピールに効果的であり、大量に並べられた商品は手に取りやすく、購入意欲を高めることができます。また、色や大きさ、ラベルなどが揃っていると、美しく見栄えが良く、店内のアクセントになります。

思わず足が止まってしまうディスプレイの作り方

イベントでの成功には、自分たちのブースに来場者の注目を引くことが非常に重要です。ここでは、思わず足を止めてしまうようなディスプレイの作り方を解説していきます。

アイキャッチを作る

より遠くからでも目立ちやすい「アイキャッチ」を作りましょう。ブランドのロゴや大きな作品、写真など、ブースの世界観を表現したアイキャッチがおすすめです。 例えば、有料の背面パネルを活用して、作家名が入ったシンボルを目線の高さに掲げます。作品を展示する台よりも高い位置に掲示することで、小さなアクセサリーなどでも遠くから目立つようになります。また、ロゴやポスターなどを貼り付けることもできます。

高さを作る

高さのあるディスプレイをすることで、作品を見やすくして、お店のアピール効果もアップします。さらに、イベント会場でブースが密集している場合でも、後ろの方からでも作品を見ることができ、手に取りやすくなります。

什器で雰囲気を出す

作品のイメージに合わせて適切な什器を使用することで、ブースに高級感や特別感が生まれます。例えば、ナチュラル系の作品には木製の什器を使用したり、シックなイメージの作品には金属製の什器を使用するといった具合です。アンティークショップやリサイクルショップで手に入れたユニークな什器を活用すると、ブースの個性が際立ちます。

照明をつける

会場の明るさは、準備段階で見落としがちなポイントの一つです。会場によって明るさが異なることもあり、確認しきれない場合があるため、ブース用に照明を用意しておくことをおすすめします。 特に、光を反射させる素材を使用した作品は、LEDライトなどの照明を使用することで、より魅力的に見せることができます。作品の魅力を引き出すためにも、暗いブースではなく明るい環境を作り出すことが大切です

手に取ってもらう工夫

販売するものに合わせて手に取ってもらえるような工夫をすることが大切です。お客様に手に取っていただくことで商品の良さに気づくこともあります。では、実際に手に取ってもらうためにはどんな工夫が必要なのか解説していきます。

・鏡は2枚設置する

例えば、身につけるタイプの作品を販売する場合は、お客様が着用した時の見え方やサイズ感を想像しやすくするために、必ず鏡を用意することが大切です。テーブルの両側に鏡を設置することで、ブースが混雑していても、お客様に待っていただくことなく、スムーズに試着していただけます。 また、お客様が自由に手に取って角度を変えながら確認できるように、スタンド式の鏡だけでなく、手鏡も用意しておくことをおすすめします。着用イメージをより具体的にイメージしていただけるため、買い物に迷っているお客様にも有効です。

・ショップの紹介や作品の説明をつける

オリジナリティを伝える作品には、ショップや作品に関する情報を掲載したPOPを用意しましょう。魅力的なPOPがあると、ブースに立ち寄るきっかけになり、作品の説明を読む時間が長くなるため、販売につながりやすくなります。また、POPがあれば、対面接客に苦手意識を持つ方でも、ゆっくりと説明することができます。 さらに、ネット販売もしていることをアピールしましょう。イベント期間中は、ネット販売を中断することがあるため、「次回●日から再開します」といったメッセージをPOPに記載することも忘れずに行いましょう。 イベント出展は、作品やブランドの知名度を高め、ネット販売においても売上を上げることができるチャンスです。これらのアイデアをうまく活用することで、対面販売とネット販売の相乗効果を生み出すことができます。

まとめ

催事での売上アップには、ディスプレイの力が不可欠です。お客様の目を引き、興味を持ってもらうために、工夫を凝らしたディスプレイを心がけましょう。そして、お客様に対して丁寧な接客を心がけることも大切です。催事での販売は、お客様との出会いがきっかけとなり、今後のビジネスにつながる重要な機会です。ディスプレイを通じて、自分たちのブランドや作品の魅力を伝え、お客様とのコミュニケーションを大切にして、催事での売上アップにつなげましょう。 どんなディスプレイにしたらいいのか、どんなテーマにすればいいのか社内で考え決定することは難しいですし、時間もかかります。そんな時は催事のプロに相談することがおすすめです。 株式会社アイフィールドでは全国No.1のイベント販売実績のノウハウをもとに催事のプロが出店スペースや企画の相談に対応します!詳しく知りたい方はこちら!!

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